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2017/09/11

タンナー工場見学 “皮から革へ”

得意先の(株)ハーヴェスト様のタンナー工場見学に同行しました。

タンナーとは皮をなめすという英語のtan(タン)に由来しており、製革業者のことです。

今回、たつの市のタンナー2社様のご協力で”皮から革へ”の工程を見学させて頂きました。

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 最初に伺ったエルヴェ化成様では塩漬けされた原皮が様々な工程を経て革になっていくかを

丁寧に見学させて頂きました。

いざ工場へ。

案内頂いた社長から匂いがあると気遣って頂いたのですが、貴重な体験に集中し引き込まれ気になることはありませんでした。

工場内で撮影させて頂いた写真です。

盛りだくさんの貴重な体験の一部ですがご紹介いたします。

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上の3枚の写真、左から塩漬けされた原皮です。

中はクローム鞣しをしたウェットブルーと呼ばれる皮です。

右は太鼓またはドラムと呼ばれるもので水洗い、鞣し、染色などに使われます。

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2段目左はなめし、染色した皮を乾燥させている様子です。

右端は塗装機です。

スプレーで表面に着色し、続けて乾燥する機械です。

着色には他に手塗りなどがあります。

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左から試験台での一枚。

中は「頭はり」というシボだけに染色する加工の模様。

右は様々な工程を経て仕上がった革を計量している模様です。

そして計量を済ませた革が、やっと梱包され出荷への回っていきます。

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昼食を挟んで2社目のタンナー様へ。

こちらには常設の展示室があり、そちらで皮革のビデオを見た上で質疑応答の時間をとって頂きました。

さながら勉強会。

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皆さん企画の方々なので展示されたいる革を興味深く手に取っていました。

(新しい企画が頭に浮かんでいたかもしれないですね)

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講義の後は工場内も見学させて頂きました。

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皮から革になるまでに様々な工程が施され、少なくとも2ヶ月以上の時間と労力がいることを学びました。

私達消費者が平素使っている革製品には科学的技術だけではなく、多種多様のオーダーに応える職人の経験による高い技があるのだと。

とても貴重な経験でした。

機会があればまた訪れたいです。